機構長挨拶

愛媛大学 教育・学生支援機構長

理事・副学長(教育担当)

八尋 秀典


 愛媛大学は昭和24年に新制大学として発足して以来、さまざまな分野で多くの優れた人材を世に送り出してきました。こうした伝統を継承すべく、平成17年に制定した「愛媛大学憲章」においては「学生中心の大学」を理念・目標に掲げて、「自ら学び、考え、実践する能力と次代を担う誇りをもつ人間性豊かな人材を社会に輩出すること」を最大の使命と位置づけています。  
   「学生中心の大学」とは、学生一人一人の学びを大切にする大学ということです。換言すれば、学生諸君が、学生生活全体を通して逞しく生き抜くことのできる人間として成長することを、学生一人一人に寄り添いながら、組織としてサポートする大学であるということです。  
   そのために、正課教育においては、教員の教育力向上に組織的に取り組み、体系化されたカリキュラムと質の高い授業を提供することによって、学生諸君の学びの質を高める努力を続けています。  
   また、正課外の活動においても、教職員が責任を持って学生の自主的活動を指導し支援する準正課教育を拡充させるとともに、純然たる学生の自主的活動に基づく正課外活動に対しても、施設等の充実・整備や資金援助、優れた活動への表彰等によって支援しています。   
   さらに、学生諸君が「入学から卒業・修了まで安心して充実した大学生活を送ることができる」ように、キャンパス環境を整備し、メンタルケアや就職支援も含めた学生支援体制を構築し、学生同士によるピア・サポートにも力を入れています。   
   教育・学生支援機構は、これらの教育と学生支援とを一体化させ、その質的向上を図る組織であり、学生諸君が本学での学びを通して人間的に成長する手助けをする組織です。自由な「知の共同体」である大学における学びは、正課の授業だけで提供されるものではありません。準正課教育や正課外活動においても様々な学びがあります。学生諸君には、多様な学びの場を十分に活用して、「愛大学生コンピンテンシー」に掲げる「自立した個人として生きていく能力」、「組織や社会の一員として生きていく能力」を育んでいってもらいたいと思います。本学の教職員は、一丸となってこの学びを支援していきます。